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2009年2月11日 (水)

バカ映画の金字塔

Fg「フラッシュ・ゴードン」

1981年 アメリカ映画
監督・マイク・ホッジス
主演・サム・ジョーンズ

 ふっふっふ…。ついにこの映画について、語る時が来たようだな…って、誰も頼んでないから。

 えー、実は私、この「フラッシュ・ゴードン」に関しては、ちゃんとした「仕事」で解説を書いたことがあります。ええ、誉めましたよ、仕事ですからね。
 …誉めるとこなんかあんのかよっ!と思ったアナタ、ありますよー、ほら、クイーンの音楽が素晴らしい(これは嘘ではない)とか、主演は新人だけど、脇を固めてるのが名優ぞろい(これも嘘ではない)、とか、古き良きアメリカン・コミックスのチープなキンキラ感が良く出ている(これはちょっと誉め過ぎ)、とかさ。
 もっとも、その解説を読んだ友人のひとりは、私の肩をポンと叩いて一言。
「頑張ったね…」
 おう、頑張ったとも!

 この記事は「仕事」ではないのでぶっちゃけ書きますと、ストーリーの目も覚めるようなご都合主義もさることながら、この映画最大の欠点は、なんと言っても主演の筋肉バカに、ひとかけらすらの魅力もないこと。「ヒーロー物」のヒーローに魅力がない、って時点で、どんなに音楽が良かろうがオルネラ・ムーティが良かろうか(…いや、良いんだよ、コレが。)、焼け石に水。なんであんなの主役にしちゃったかなぁ、ディノ・デ・ラウンテスも。

 一応、ストーリーはと言いますと、なぜかふと思いついて地球を征服に来た宇宙の帝王・ミン皇帝の魔の手(竜巻とかヒョウとか火山噴火とかの自然災害をなぜか自由に起こせる。それにしたって悠長な攻撃法だ)に、なぜか一人だけ気がついた地球の科学者が、飛行機墜落してんのになぜか余裕で無傷のフットボールのスター選手フラッシュ・ゴードンと記者のおねーちゃんを成り行きで道連れにして、なぜかちゃんと場所が判っている皇帝の本拠地の惑星に、本人たち気絶してるのになぜかうまいこと乗り込み、すったもんだの末なぜか皇帝の娘がいきなり改心して、どうしたもんだか皇帝を倒し、なぜか友情が芽生えちゃった背中に翼のある鷹人間が大群組んで空に「THANKS FLASH」となぜか思いっきり英語で人文字書いて、THE END…?っておいこら。

 この目が点になるほど壮大な物語が、クイーンの無駄に豪華な音楽をバックに繰り広げられちゃったりなんかしちゃったりして、あまりの成り行きに思わず広川太一郎化してしまうほどのケッ作です。

 ここまでとことん馬鹿映画だと、逆に一部熱狂的ファンが付くのが映画芸術のマカ不思議なところで、この映画に関しても堂々と胸張って大ファンだと言う方が、どこにでも必ず一定数いるんですよね。
 カルト、と言うほど大層なもんじゃない単なる底抜け脱線映画なんですが、なーんかあまりにもアホ過ぎて憎めない、妙な勢いのある作品。なんだかんだ言ったけど、実は私も決して嫌いではないのですよ、困ったことに。

 余談ですが、撮影当時、クイーンのフレディ・マーキュリー氏に、音楽ついでに映画出演の打診もあったそうです。…ど、どの役だっ!どの役でももれなく怖いぞっ!


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