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2009年10月18日 (日)

ギターを抱いた天文物理学博士

Brian75

フレディのコスチュームについて、わりと全力のフォロー記事を書いていて、ふと思った。
ああ、たぶん私は男女を問わず、「そういう人」が根本的に好きなんだなぁ、と。

どういう人かというと、ようするに一言で言えば「愛すべき変人」。
常識や人の目や思惑などを軽々と飛び越えている人。しかも、自分では「俺ってちょっと変わってる?」なんて思ってない、その人にとっての必然が、どういうわけか「枠」を大幅に越えてる人。

かといってまったく社会性のない、完全なる変人では困るワケで、そのあたりのバランスは一応取れているのが望ましいですね。その点フレディは周囲に気を遣うタイプなのでまさに理想的。

たぶん、私自身が凡人なので、そういう、センスのカッ飛んだ人に憧れるのだろうなぁ、と思います。
…もっとも、そういう人と実際に間近で仕事をするのはさぞかし大変だろうな、とは思うんですが。

で、そういう人と長年一緒に仕事をするはめになっちゃった当の本人、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイさん。

彼、一昨年、天文物理学の博士号論文を出身大学のインペリアルカレッジに提出し、めでたく博士号を取得いたしました。名誉博士じゃないんです、正真正銘、論文博士。ブライアン、凄い!

http://www.astroarts.co.jp/news/2007/07/31brian_may/index-j.shtml

上の記事にもある通り、彼は大学卒業後に博士号論文の準備に入っていたのですが、仕上げる前にクイーンが売れてしまったので(笑)、ずっと30何年も中断したまま、ギターを抱いた渡り鳥になっていたのです。

(余談ですが、ブライアンの母校「インペリアル・カレッジ・ロンドン」は、2009年の世界の大学の格付けランキングで堂々世界第5位の、超優秀校です。参考までに、東京大学は世界第22位、京都大学は25位です。ただし、このランキングは英語圏の大学に評価が偏りがちであると言われています)

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つまり元々ブライアンは「不良に憧れてる優等生」で(「We Will Rock You」や「Tie Your Mother Down」の歌詞なんて、ブライアンの不良願望丸出し)、ギターで大きな音を出していればゴキゲンで、でも根っからの不良にはどう頑張ってもなれないで、還暦まで来ちゃった人。

そんな彼だから、きっとフレディのやることなすこと予測不能で、驚いたり恐れをなしたりムカついたり反発したり「なにくそ」と競争心を燃やしたりしながら、やっぱりこの摩訶不思議な「愛すべき変人」フレディが好きで、喧嘩もしたけど一緒にいて、一緒に仕事して楽しかったのだろうな、などと想像しては、嬉しくなります。

最近のインタビューで、ブライアンはステージ上での「フレディ・マーキュリー」のストロングなイメージが、彼の生み出した仮面であることを理解した上で、それを飲み込んでいたのが判ります。

もしもフレディがいなかったら…もしかしたらメイ博士は科学者としての一生を選んでいた、かもしれません。もしも、その方が彼の好奇心をより刺激し満たしていたなら。
もしかしたら…「 We Will Rock You 」は、「 The Show Must Go On 」は、生まれていなかったかもしれません。
とすれば、フレディの天才は、もうひとりのロックレジェンドを生み出したことになります。 まあ、「もしかしたら」ですけどね。

ああ、偉大なる変人よ!…でもフレディ、やっぱりアナタの服のセンスは変です。


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