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2009年10月24日 (土)

最後のアプローズ

ゲストブックの方で、「凛々さんはAbsolute greatestを買いますか?」というご質問をいただきました。うーん、と考えて、これはちょっと長文になりそうな予感がひしひしとしたので、これを今日の記事にしちゃいます。
ご質問いただいたdekipemaさん、すいません、こちらでお答えしますね。
 
 
私は、音楽というのは「時間」を抱いているものだと思っています。

たとえば私がフレディのことを嬉しそうに書く時、それは、フレディのことを書いているのと同時に、私のこれまでの時間のことを書いているわけです。あの時はああだった。あの時はこうだった。

私だけじゃないです、誰だってそうです。

マイケルのファンの誰かがマイケルのことを友だちに話す時、マイケルについて、あったことだけ、事実だけを話しているんじゃなくて、そこにその人自身の感情や、「その時自分は何をしたか」「どう感じたか」「どう受け止めたか」という、その人だけの「自分の時間」が滑り込んでいるはずなんですよ、必ずね。

ファン歴の長い短いは関係ないです。音楽は常に、その人の「その時の時間」と共にあるものだから。

だから、私は音楽というのは公共のものであるのと同時に、凄く個人的なものだと思っています。
同じ曲を、愛する人と幸せな気持ちで聴いた人もいるかもしれないし、泣きながら聴いた人もいたかもしれない。
受け止める人ひとりひとりの想いがひとつひとつ違う、その無限の時間と心を映して、その都度万華鏡のように千差万別に光輝く曲、それが「名曲」と呼ばれるものなのだと思っています。

ですから、これはあくまで「私にとって」、に限ってのことです、とお断りした上で。

私はもう、何もいらないんですよ。

「戦慄の王女」から「イニュエンドゥ」まで、クイーンの4人が20年間、悩んだり怒ったりふざけたり笑ったり、時代と格闘しながらその才能と感性を絞り出して1枚1枚を生み出してくれた珠玉のアルバムと、それを受け取ったその時その時の私の「時間」、それが、私にとっての永遠の、永遠に愛する、私の「クイーン」なんです。

哀しいけれど、それを想うと今でも胸が苦しくなるけど、でも幕を引くなら「イニュエンドゥ」がふさわしい。

私のたった一度の最後のアプローズ(喝采)は「イニュエンドゥ」に。心からの感謝と愛をこめて。
 
 
実を言うと、「メイド・イン・ヘブン」を最後に、クイーン名義のCDは買っていません(ブライアンとロジャーのそれぞれのソロアルバムは買った)。
私はマニアでもコレクターでもないし、出るものはコンプリートしたいと思うタイプのファンでもないし。それでなくても、元々「クイーンはベスト盤で聴くアーティストじゃない!」とカタくカタく信じていますしね。

特性ブックレットとかのオマケにしても、「見たことのない写真」だとか「インタビュー」とか、そんなの言い始めたらキリがないし(でも Absolute greatest のジャケ写真は素敵ですね!)。
未発表音源については、それを公にすることにフレディは同意も拒否も出来ないからなぁ。

と言っても別にカタクナに拒絶してるわけでもなくて、まあ、ご縁があれば買うこともあるかもしれないけどね、という、ゆるーい成り行きに身を任せています。ぶっちゃけて言えば、「まあ、どっちでもいいな」という。

私のクイーンは、もう「私の中にあるクイーン」なんでしょうね、たぶん。
 
 
あ、誤解のないように言っとくと、ブライアンとロジャーが「クイーン」名義で活動することについては、私は否定的ではありません。
「クイーン+ポール・ロジャース」のライブも嬉しそうに行ったし。ミュージカル「ウィ・ウィル・ロック・ユー」も観たし!(それも3回も!一度に一か所であんなにいっぱいメイ・モデルのギターを見たのは生まれて初めてで、伴奏ブースの方を見ては興奮してました)

だってブライアンもロジャーも生きて、生み出すことが出来るんだもの。前に進めるんだもの。それは、それだけでとても幸せなこと。とてもありがたいこと。

だから彼らがやりたいと思うことを、後悔のないように自由に思う存分やって、やり切って欲しいです。ブライアンが「クイーンとしてやりたい」と思うなら、そうして欲しい。これからもずっと、ずっと大好きだから、ずっと彼らを応援しています。

そして願わくば、ブライアンとジョンとロジャーには、私よりも長生きして欲しいです。

Queen -The Show Must Go On


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