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2009年10月14日 (水)

コスチューム・その2

Arlequin05

出たよダイヤ柄。

えっと、このブログはクイーンファンでない方のご来訪がとても多いので、一応説明させていただきますね。
 
 
Arlequin06これってね、ハーレキンなんですよ。

フランス語で言えばアルルカン。オペラ好きのフレディに敬意を表してイタリア語で言えばアルレッキーノ。
ようするに、ヨーロッパ伝統の道化師・軽業師のお決まりの衣装が、この「ひし形模様」なんです。
たとえばパブロ・ピカソはこのアルルカン(道化師)を自分の分身として何度も描いています。

つまりフレディは、「僕は歌う道化師だよ」と語らずして言ってるわけなんです。

それは自嘲であり、フレディの好きな文学的ロマンであり、前に書いた「フレディ・マーキュリーというモンスターを演じている自分」を突き放して見ている証でもあるわけです。

このダイヤ柄、若気の至りかと思ったら(彼にしては)後期、85年9月のソロシングル「リヴィング・オン・マイ・オウン Living On My Own 」の、あまりにも退廃的過ぎてアメリカでは放送禁止になった伝説のPVの中でも着ています。…そう、つまりそういうことです。

Freddie Mercury - Living on My Own

 

ちなみに、このPVは同月のフレディの誕生パーティで撮影されたものです。恋人のジムさんの本によれば、パーティ当日徹夜でドンちゃん騒ぎしていたのに、翌朝、フレディは「撮り足したい映像があるから」と朝早くから追加撮影をしていたそうです。それはプロフェッショナルの視点であり、全部演技、というか、常に「どう見えるか、見られるか」を考えて行っていること、だということです。…頽廃的過ぎる?それって褒め言葉だよね?

Arlequin07フレディの行動というのはいつも一見突飛に見えますが(…いやまあ、実際、かばいようもなく突飛なんですが)それは彼なりの哲学の上に成り立っていて、自分だけの確固たる世界を持っているから別にそれを他人に理解してもらうことには執着しない。フレディ・マーキュリーは誰かを待ったりしない。彼はただ、いっとき楽しんで欲しいだけ。

だからいちいち「これはこういう意味で…」というような説明はしない。自分のことは何も言わない。判る人だけ判ればいいよ、判らなくても笑ってくれればいいよ。

そう、ダイヤ柄を笑っていいんですよ、道化なんだから。
 
自分の人生、その登場から退場までの20年間を、まるごと「劇場」にしてしまった男。
フレディ・マーキュリーは、そういう人でした。

(画像は2点ともパブロ・ピカソ。上「Arlequín」下「Familia de Arlequín」)


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