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2010年2月 3日 (水)

一人称

前から思っていたんですが、少女漫画から抜け出て来たバリバリの王子様時代を除き、日本語に翻訳されたクイーンのインタビュー記事などにおいて、ロジャー・テイラーの一人称は大抵の場合、「俺」です。

一方、ジョン・ディーコンの一人称はほぼ100%の確立で「僕」です。ブライアン・メイも間違いなく「僕」だな。

…同じ「I」のはずなんですけどね。別に、ロジャーだけコックニーで話してるわけでもないよねぇ?

我らがフレディ・マーキュリー先生の翻訳一人称も、「僕」が多いですよね。
たまーーーーに、ごくごくまれーーーーーに、「俺」もあるかな。70年代終わりの皮ジャン時代とか。ジョンやブライアンよりはいくらか「俺」率高め。でもほとんど「僕」。

以前の記事でご紹介した「Absolute Greatest」の解説の日本語訳も、きっちりとロジャーが「俺」でブライアンが「僕」だったので、思わず笑ってしまいました。

あの日本語訳は、クイーンのオフィシャルサイトの提供です。
ということはつまり、ロジャーの一人称は

オフィシャルが「俺」

状態ということですね。

クイーンに限らず、海外アーティストのインタビューなどの翻訳は、おそらくその人の話し方とか態度とか、訛りとかでイメージ的に合った感じでなされるのだと思うのですが(というか、そうでないと困る。キース・リチャーズが「僕」とか言ったらちょっと笑う)、元々クイーンは、メンバー全員が学位を持っているという空前絶後のインテリロックバンドなので、そんな粗暴な態度や話し方はしません。…というか、しようと思っても出来ないよねぇ、たぶん。

(余談:フレディの持っている学位はDiproma in Art and Designで、Dipromaは一般大学のDegreeに相当するもの。フレディは18歳になる年に初めてイギリスに「帰国」したので、入学出来る学校が、本人の能力とは無関係に限られていた可能性もある。この話は長くなるのでいずれ別記事…になるかなぁ?イギリスの教育制度ってややこしい)

にもかかわらず、ロジャーの日本語翻訳だけが「俺」なのは、やはりあの唸るようなしゃがれ声と気骨のある男っぽい性格、年齢を重ねて増した地味に迫力のある威圧感が、彼をクイーン唯一の「俺様」イメージに仕立てているのでございましょう。

…でもまあ、なんか可愛いよね、ロジャーの「俺様」イメージって。顔って大事だなぁ、うん。


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