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2010年6月 5日 (土)

クイーンとも浅からぬ縁だし。

数日前に、突然「レディー・ガガが膠原病?」というニュースがネットに流れて驚いた。元記事は日刊ゲンダイ2010年6月2日掲載の記事のようだが、要約すると

1)私(ガガ)は叔母のジョアンに似ている
2)ジョアンは全身性エリテマトーデスで亡くなった
3)自分も念のため膠原病の検査を受けた

と、本人がインタビューで語ったらしい。さらに、

4)今現在、そのような症状は出ていない。健康管理に気をつけるだけ

と、別なところで言っているようです。
検査結果自体は公表していないようで、ゲンダイの記事の最後は「(ガガは)病気なのか、検査結果は?」という文で締められています。

↓参考。ニュース記事はそのうち消えるかもしれないけど。

http://news.www.infoseek.co.jp/search/story/03gendainet000114865/%25C1%25E1%25B0%25F0%25C5%25C4/

私としてはいろいろと思うところはあるんだけど、ぼちぼちと思いつくままに並べてみようかな。

まず基礎知識のおさらい。

「膠原病」というのは自己免疫が自分自身を異物と認識して攻撃してしまう、いわゆる自己免疫疾患の内、症状が全身に現われるものの、総称です。

症状が全身ではなく、身体の一部、たとえば内臓だけとか、皮膚だけとか、一部に出るタイプの自己免疫疾患もありますが(マイケル・ジャクソンの尋常性白斑や、トリノオリンピック女子フィギアスケート銅メダリストのイリーナ・スルツカヤのアレルギー性肉芽腫性血管炎はこれ)、これは膠原病とはいいません。

で、とりあえず、記事の最後の一文に軽く違和感。

多くの方々にはピンと来ないかもしれないんですが、膠原病は「かかる」「治る」というタイプの病気とは、ちょーーーっとニュアンスが違うんですよねぇ。

んー、なんて言ったら判りやすいだろ、つまり、膠原病の「症状が出やすい体質」というのがなぜかあって、そこにストレスやらホルモンバランスやら過労やら、いろんな要素がからみあって発症する、人もいる、ということなんです(直接的な原因や、そもそもなぜ自己免疫が自分を攻撃する抗体を出すのかが現代医学ではまだ解明されていないので、これも経験則でしかないのですけどね)。

従って、検査といっても「膠原病の症状が出やすい体質かどうか」を調べることは、まあ出来るんですが、その結果が膠原病値だったからといって、即、膠原病です、膠原病にかかりました、というわけではないんです。

(そして逆に、血液検査で抗体が出ていないにも関わらず、膠原病の症状が出る場合も、なぜかあります)

目安となる指針のようなものがあって、複数の(ひとつではなく)特徴的な症状が、3ヶ月以上継続して出ていること、が、まず診断の大前提となります。

ガガさんの場合、仮に「膠原病の症状が出やすい体質」であったとしても、症状はない、というのが本当であれば、膠原病です、とは言いません。
だから「健康管理に気をつけるだけ」というのは「ですよね」という感じで納得できます。

…まあ、普通はなんらかの症状が出てから「なんだろう」と思って病院に検査に行く人が大半であって、この場合のガガさんみたいに、症状が出ていない状態で検査する、というのが珍しいですよね。
だから仮に、「膠原病の症状が出やすい体質」であったとしても、症状が出なければそれは判らないわけで、出ないまま、天寿をまっとうされる方だってあるんですよね、もちろん。

なにより思うのはこういう芸能記事の場合、さも心配しているような論調で、その裏側に「有名人が難病だったら話題になる、面白い」という、煽る気持ちが見えて、正しい知識を広めて啓蒙しよう、という、本来マスコミが持つ使命という意識に欠けることが一番気持ち悪いです。…ま、ゲンダイだからしょうがないか、とは思いますけど。

あ、書き忘れ。

膠原病は、遺伝的要素は低いとされています。
現に、ウチの一族郎党の中で膠原病なのは私だけですしね。

難病ではあっても決して珍しい病気、というわけではないんですが、ほんと、まだまだ解明されていないんですよ。
研究者さんたち頑張ってーーー!ガガ姐さんは疲れないように体を冷やさないように、ストレス溜めないように気をつけてーーー!と全力で祈る日々でございます。


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