« 頑張れ受験生! | トップページ | キミはともだち »

2011年1月17日 (月)

売れるということ

Queen

「企業などが利益を得ようとすること」に批判的な人たちが見受けられる。ネット上ではこれを「嫌儲」というらしい。
それが法的に正当な商行為であったとしても、「金の亡者」などと揶揄されることがある。
それはちょっと、考え方が表面的なんじゃないかな、と危惧している。本当の「金の亡者」は、そんな判りやすいことはしない。

クイーンも、長いこと「商業ロック」と一部で批判され続けて来た。本人たちが、「曲がヒットすること、アルバムが売れること」に情熱を傾けていたのでなおさらそう言われた。

金儲け主義、と批判する人は、よく判っていないのだ。プロの世界において、売れるということは、イコール評価されるということ。ストレートに売上=評価なのだということを。

売れるということは、より多くの人たちに、自分を認めてもらえた、受け入れてもらえたということ。
自分は間違っていないと、大勢の人たちが自分が生み出したものを喜んでいてくれると、目にみえる形で彼らに伝わる唯一の手段なのだ。

音楽の世界ばかりではない。

例年、年末になるとプロ野球選手の契約更新がニュースになる。
交渉が長引いて選手がサインを保留した、などという話は毎年ある。

彼らは、別にお金自体が欲しいわけではないんだと思う。

彼らにとって、金額は「評価」なのだ。球団が、その選手をどのくらい評価しているかというバロメーターなのだ。だから、選手は契約金額にこだわる。

そしてそれはなにも、プロスポーツや音楽といった、億単位の話だけとは限らない。自分自身のこととして考えてみても判るはず。

たとえば今年は仕事を頑張った、成果も出した、と自分で思っている人が、翌年お給料が下がったとしたら、仕事に対するモチベーションはがくんと下がることだろう。他の会社に転職を考えるかもしれない。

自分を評価して欲しいと、認めて、受け入れてほしいと、誰しもが願っている。

つまりはそういうことなのだ。

ファンがアルバムを正当な手段で正当に購入すること、それは、そのアーティストに対して、1票を投じているのと同じ。
スポーツ選手の年棒と違い、ファンが実際に1票投じることが出来るのは、なんて嬉しいことだろう。

前に、「フレディが本格的に暴走しだしたのって、『華麗なるレース』からだよね」という記事を書いたが、つまりそれは「オペラ座の夜」が売れたから。
「オペラ座の夜」と、「ボヘミアン・ラプソディ」が売れたことで、フレディは物理的にも精神的にも、自由になれた。自分が血を吐くようにして生み出したものがみんなに受け入れられた、と実感できた。

自由に生きて、自信家で、「一生懸命、骨身を削って働いたんだから、たくさん金を稼ぐのは当然だ」と言い放ったフレディは、本当はちょっとだけ、心細かったのかもしれない。

「歳をとってステージがこなせなくなったとしても、やっぱり音楽にかかわっていたい。
 …だって僕はこれしかできないから」

口にできないいろんな想いはあるけれど、だからやっぱり私はアルバムを買う。
「I still love you」と一言だけ、その人に伝えるために。


人気ブログランキングへ
blogram投票ボタン

(ブログランキングに登録しています。
1日1回左のバナーをぽちってくださると、凛々さんが張り切って芸をします。何かと暴走しがちですが、わりとそういう芸風です。

なお、このブログはコメント欄トラバ欄を解放しておりませんので、コメントなどはゲストブックの方にお願いいたいます。
遊びに来てくださるみなさま、いつも本当にありがとうございます。)

|

« 頑張れ受験生! | トップページ | キミはともだち »