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2011年3月 9日 (水)

青年は荒野をめざす

May_taylor

3月3日(あら、お雛祭り。ということは、あの座り位置だとロジャーが女雛でブライアンが男雛!)のインタビューの中で、ブライアンが「QUEENから離れて前に進んでいきたいと思うこともあるけど」と言ってたのを聞いて、凛々さんはふと、仮面ライダーを思い出しました。

「……」

ごめん!待って!今ちゃんと説明するからっ!

初代仮面ライダー役で有名になった俳優の藤岡弘、さん(現在、芸名はうしろに「、」が付いています)。

1971年に「仮面ライダー」本郷猛役で一躍子どもたちのヒーロー、日本中の人気者になった彼は、そのあまりの「ライダー人気」に、俳優としてイメージが限定されてしまうことを恐れ、それ以降しばらくの間「ライダーであったこと」にはあまり積極的に触れず、大人向けの骨太な作品や、ハリウッド映画進出など、俳優としての幅を広げることに専念なさっていました(日本人で最初に『米国俳優協会』の会員になったのは藤岡弘さんです)。

けれど、努力に努力を重ねて俳優としての地位を確立してふと振り返った時。
昔、子どもだった人たちが大人になった今も、自分を特別な存在、別格の「ヒーロー」として瞳を輝かせ、憧れのまなざしで見ていることに気が付き、自分が演じたもの、生み出したものが、人々の心の中でどれほどの宝物になっていたのか、どれほどの勇気と希望を与えていたのかに改めて気がつかれて、今は自分が「仮面ライダー」だったことを、誇りに思っているそうです。

そういえば我が敬愛するキング・オブ・セクシー胸毛、ショーン・コネリー様も男盛りに「ジェームズ・ボンドのイメージで固定するのはイヤだ」といってボンド役を降りたワリには、1996年の映画「ザ・ロック」で

どこからどう見ても老境のジェームズ・ボンド

以外のナニモノでもない元イギリス諜報員の役を、もンの凄い楽しそうに演じていたのはどういうワケだ。

で、思うんですけど、男の人…若いうちに何かで大成功をしてしまったある種の男の人って、

 「でも自分はそれだけじゃない」

 「このままそこにとどまっていたくない」

 「そこから飛び出したい」

という反発心、自らの成功をあえて打ち壊して「別のどこか」に行きたい願望が、その成功が大きければ大きいほど、より強くなるんじゃないだろうか、と。

そういえば前にロジャーも言ってましたよね。「クイーンはあまりにも大きな壁だ」って。

女性でこういうことを言う人って、あまりいないような気がするんですよね。
たとえばマドンナなんか、無理なくするりとイメージを変えて行くというか、レディ・ガガにしてもそうだけど、なんていうか、変化することにチカラコブが入っていないっていうか、無理しなくたって変化して当たり前でしょ?って自分自身で判っているというかね。

もしかしたら、遥か遠い遠い昔の私たちの祖先の狩猟本能、「次」を目指してまた歩き始める本能が、男性をあえて未知の領域へと駆り立てるのかもしれない。

過去の成功に逆らって、安住の地に背を向けて、青年は荒野をめざす。

けれど荒野をさすらい続けたある日、気が付くんですね。自分がかつて成功という名の下に生み出したものの価値、それが人々にとってどんなに美しく輝く宝石であり続けているかということに。
自分が歩んで来た荒野を望む景観の美しさ、路端に咲く名も知らぬ花の尊さ、空の高さとそして蒼さに。

失う前にそのことに気が付くことができた元・青年たちは、おそらくはほんの一握りのとても幸せな人たち。

ふたりが幸せそうで、嬉しい。


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