« ホワイト・ウイング・コスチュームのレプリカ | トップページ | この曲の、ここが好き!その2 »

2011年5月 4日 (水)

紙媒体の使命

Brianmay02

●さて何から書こう。

えっと、まずこちらで書いた「ブライアンの神経衰弱」の話ですが、結論から言えば beatleg magazine の誤訳でした。

beatleg magazine には

「彼は神経衰弱にずっと苦しんでいる」

とまるで現在進行であるかのように書かれていますが、ブライアンのサイトに載っていたQマガジンの原文、

http://www.brianmay.com/brian/briannews/briannewsmar11a.html

(の3月2日の項)には

… he has struggled with depression in the past …

と、「彼はかつて憂鬱と戦っていた」と過去のこととして書かれていて、おそらくこれは、例の、お父さんが亡くなって、家庭生活も破たんして、悪いことが重なって気力がなくなった、というファンにはすでに既報の状態の時のことを言っているのだと思われます。

「そうか…病気の子どもはいないんだ…」

と、まるでどこかのカード会社のCMみたいな安堵感を感じましたぜ。

ゲストブックにてご指摘の one chicken さん、ありがとうございました。
もっと詳しい訂正内容はぜひゲストブックの「勇気凛々について」スレにて!

…というか、結局原文にあたらなくちゃならないんじゃ、雑誌の記事として翻訳されてる意味ないじゃんね。

(ただ、凛々さんが「星空を見上げて」の中で書いたこと、凛々さん自身の気持ちは変わってないのでそこは訂正しません)


●そこから派生してふと思ったんですが、紙媒体の意義、なんですけどね。

数年前に出版社の方と話したことがあるんですけど、インターネットで世界中のニュースが瞬時に入って来て、アーティスト本人の言葉もダイレクトに知れて、またファン同士のコミュニティの垣根もなくなってしまって、かつて紙媒体が果たしていた役割を、全部ネットが担ってしまった今、紙媒体の使命はなんだろう、という。

で、凛々さんは、

正確性・客観性・専門性

だと思う、って言ったんですよ。

インターネットの欠点は、情報が早すぎて、正しい情報も、また間違った、不確かな、偏った情報も、同じベースで流れて来るので、そこから個々が情報を「選別」しなきゃいけないことだと思うんですよ。

速報性においてネットに劣る紙媒体は、逆にその「遅さ」を生かして、たくさんある情報から客観的な視点、俯瞰的な視点で、情報をまとめ、修正し、一過性のニュースではない、普遍的なものにするっていう役目があるし、読者からはそれを求められるんじゃないかな、と。

出版社の人は、そうでないと生き残れない、って笑ってましたけど。

つまり、上記のごとき「誤訳」は、紙媒体でご飯食べてる人たちにとっては自分の首を絞める行為だということですね。

ライターや翻訳業の人たちって今はネットも紙媒体の仕事も両方する人が多いけど(というかそうしないと食べて行けないんだけど)、ネットの使命と紙媒体の使命が違う以上、取り組み方も違っていなければいけないはず。

はっきり言えば、紙媒体にはもはや「速報性」は求めてません。センセーショナルな、扇情的なあおり文句はもう結構。

…やっぱりね、紙媒体の良さは、ネットには代えがたいものがありますよね。
好きなものについてはずっしりと、手に重い本で、読みたいもの。まだそういう人の方が、多いですよね?

いつまでも傍らに置いて時折眺めて、にやにやして、またしまう。
そんな本を、作って欲しいです。たとえ雑誌であったとしても。


このブログはコメント欄トラバ欄を解放しておりませんので、コメントなどはゲストブックの方にお願いいたいます。
遊びに来てくださるみなさま、いつも本当にありがとうございます。

このブログはリンクフリーです。とくにご連絡なくてもおっけーですよー。リンクバナーが必要な場合は、下記をお使いくださいね。

(リンクバナーイラスト・Akiraさん。ありがとうございます)

|

« ホワイト・ウイング・コスチュームのレプリカ | トップページ | この曲の、ここが好き!その2 »