« クイーン4コマ劇場 | トップページ | 和装 »

2011年6月23日 (木)

35年前の、君。

基本的にブートレッグ(海賊盤)には否定的です。
だって、言ってみればヒトのふんどしで相撲取った上に、ヒトの懸賞金までくすねてる、みたいなもんでしょ。

前に「売れるということ」でもそんなことを書いたけど、対価という名の賞賛は、アーティスト本人に届いて欲しいです。

嘘か誠かマフィアや暴力団の資金源、という話もあるし、長いファン歴の中で凛々さんがブートを買ったことは…ごめん、実は2~3回はある(笑)。
いや、よく覚えてないんだけど、なぜか70年代のライブのカセットテープ(当時はね)とか持ってたりするから。たぶん10代の頃に買ったんだろうなー、西新宿(当時はね)あたりのロックショップで。

だから、目くじら立てて「ダメ、絶対」、ってほどではないんだけど、まあ、どっちかと言えば買わないのが望ましいんじゃないかな?くらいの感覚ではおりました。

ところが。

懺悔します。フレディごめん。どうか許して。
先日、というか実は震災前なんだけど、思いっきりブートレッグのCDを買ってしまったんです。確か2月の半ばに。

Miyagi1976a

今まで記事にしなかったのは、「基本的にブートレッグには否定的」な自分のポリシーを曲げたことが、自分で恥ずかしかったからです(あと、震災のどさくさ)。
それに、記事にすることでブートレッグを勧めるようなことになったらどうなんだかなぁ、という懸念もあったしね。

でも、どうしても我慢できなかったんです。

だってそれは、「1976年の仙台公演」だったから。

私が生まれて初めて観た、体験した、クイーンのライブ。
レコードのジャケットやミュージックライフ誌のグラビアでしか見たことがない、静止画だった4人が、「ああ、この人たち、本当に、生きて、動いて、演奏して、歌ってるんだ!」と、まずそれを実感して感動したコンサート。

私にとって生涯で一番大事な思い出の、ライブだったから。

「ブートレッグは悪」という意識があるので、心の中で全力でフレディで謝りながら、でもどうしても欲しくて、買ってしまいました。

ああ、思い出を金で買ってしまったよ(笑)。

Miyagi1976b
(写真をクリックすると大きくなって、セットリストが読めるかと思います…)

「ワタシタチハァ、センダイニキテ、トテモシアワセデス」

う、うわっ!フレディが「仙台」って言ってる!「仙台」って言ってるよ!
思わず、素で「うわ!」と叫んでしまいました。

音質は悪くはないです。
なんとなく、二階席以上の、上の方の席で録った印象。音が下の方に聴こえるっていうか。気持ちね。
そして、周囲に大騒ぎするタイプの女性ファンがいなかったようで(なんとなく、コレ録音した人って男性のような気がする)、黄色い歓声も演奏を邪魔してなくて、「アイドル時代」としては、ストレスなく聴けるんじゃないでしょうか。

クイーンの演奏の出来もいいと思います。フレディの喉の調子もいいし。
ギリギリ20代のクイーン(笑・9月生まれのフレディは29歳7ヶ月!)、こんなにプレイ上手かったのね、と今さら思ったりして。

一番面白いなと思ったのは、「預言者の歌 The Prophet's Song」で、フレディがディレイマシンを使ってアカペラの一人輪唱をするところ。
レコードとは違うメロディアレンジで、ちょっとアドリブっぽくて、本人もディレイの効果を楽しんで遊んでて、改めてフレディの音楽センスって凄い、というか、素敵だ!と思いました。

聴いてるうちに、なんだかじわじわと涙が出て来てしまった。

私もここにいたんだなぁ。
周囲のファンたちみたいにきゃーきゃー言うことすら出来ずに、ステージ見つめたまま、ただじっと固まってたんだっけなぁ。

毎日、何度も聴こうとはたぶん思わないけど、大事な大事な思い出の品として、胸に抱えて、時々取り出しては撫でくり聴きたいと思います。

ブートレッグ買っちゃってごめんね、クイーン、並びに関係者のみなさま。
でももう、これ以外は買わない。ってゆーか、たぶん私にはこれ以外は必要ない。

思いもよらず、35年ぶりに再会した自分の子ども時代と、大好きだったその時のクイーン。
これはタイムカプセル?パンドラの箱?

35年前に望んでいたような大人に、私はなりましたか?この会場のどこかにいる、君。


このブログはコメント欄トラバ欄を解放しておりませんので、コメントなどはゲストブックの方にお願いいたいます。
遊びに来てくださるみなさま、いつも本当にありがとうございます。

このブログはリンクフリーです。とくにご連絡なくてもおっけーですよー。リンクバナーが必要な場合は、下記をお使いくださいね。

(リンクバナーイラスト・Akiraさん。ありがとうございます)

|

« クイーン4コマ劇場 | トップページ | 和装 »