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2011年10月 7日 (金)

「お客様、iPodは故障しません」

Ipod_shuffle1

それは2006年1月のこと。

前の年の誕生日に恋人から誕生日プレゼントに買ってもらった iPod shuffle が、その年の誕生日直前に突然操作不能になった。
何をどうしても、エラーランプが点滅しまくり、PCにつないでも iPod 本体そのものを認識してくれない。もう、手も足も出ない状態。

で、私は驚いた。
Win ユーザーなので Apple の製品はこれが初めてだったのだけど、Apple 社の部品交換制度って、凄いのだ!

どういうことかというと、Apple の公式サイトから故障報告みたいなのをすると、「んじゃあ替えの品送るから、そっちの送り返してよ(要約)」という返事。

つまり、新しい iPod shuffle がウチに福山運送で送られて来て、配達した福山の感じのいいおにーさんに、今までの shuffle を渡してそのまま Apple 社に送り返すだけ。
ちゃんと返送用の封筒がセットになってて、その場で配達のおにーさんに渡すだけなのだ!

私は家にいて新品を受け取って旧品を手渡しただけ!

しかもぎりぎり保障期間内の故障だったので、それが全部丸ごと無料!
Apple の公式ウェブショップから購入してユーザー登録もきちんとしてあったので、IDを入力しただけで、住所氏名を入力する手間すら掛からなかったのです!

お、恐るべし、Apple。
電化製品の故障でここまで感動させられるとは思ってもいませんでした。

そのあまりにも鮮やかな手並みに感嘆して友人に話したところ、

「それって、『ロールスロイスは故障しません』みたいだね」

と言われて大笑い。
あ、ロールスロイスは…っていうのは有名な都市伝説で、以下のような話。

ある大富豪が、砂漠の中の1本道をロールスロイスで走っていたところ、突然車の調子が悪くなって、動かなくなってしまった。

大富豪は衛星電話を取りだすと、販売代理店に電話で連絡を取った。

するとはるか地平線の彼方から突如輸送用飛行機が現れ、彼に新品のロールスロイスを届けると、故障車を積み込み、あっという間に飛び去って行った。

あまりにも鮮やかな対応にあっけにとられながらも大富豪は、無事に砂漠道を抜け目的地に着くことが出来た。

自宅に戻った彼は、新車を飛行機で届けられたのだからさぞかし高い請求書が来るだろうと思っていたのだが、いつまでたっても一向に連絡がない。

不思議に思った大富豪はもう一度業者に連絡してみたが、そんなサービスはしていない、と言われてしまう。

いや、確かに砂漠で車が故障して…と状況を説明しようとした大富豪の言葉をさえぎって、電話口の相手はこう言った。

 「お客様、ロールスロイスは故障いたしません」

ええ、じゃあ、私が Apple の手際の良さに感動してアップルストアに電話してたら、「お客様、iPodは故障しません」とか言われてたのかな、うわー、電話してみれば良かった!

と、またみんなで大笑いした。

 

それは2006年1月のこと。

あれから5年。
その日、福山運送が飛行機ならぬトラックで颯爽と届けてくれた iPod shuffle 第一世代機は、5年以上経った今も故障することなく、毎朝毎晩、私にクイーンを聴かせ続けてくれている。

(Requiescat in Pace, Mr. Steve Jobs)

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