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2012年9月12日 (水)

女王の御世よ永遠なれ

むかしむかし、黄金の庭園を治める女王に、天を焦がすような災いが降りかかった。

人々は女王を守るために、そして自分自身をも守るために、自分の周囲に見えない巨大な城壁を築き上げ、その一番中心の深い真紅の玉座に女王を鎮め、大事に大事に守り続けていた。何年も。何十年も。

もう、誰も女王を傷付けるな。

もう、誰も私を傷付けるな。

しかし実際のところ、女王は城壁の内に留まってはいなかった。

女王は災いから立ち上がると、空を見上げ、地平を見渡し、そうしてまたその大きな白い翼を緩やかに広げ、新たな旅へと踏み出そうとしていた。
野を越えて、山を越えて、今また大海原へ、大きく古くそして懐かしい船を漕ぎ出そうと。

とても魅力的な若いハートのジャックが、女王に手を差し伸べ、力を添え、その翼の最初の羽ばたきを押し上げた。

その旅がいつ終わるのか、誰にも判らない。
しかし旅は続く。ショウは続く。

行こう、一緒に行こう。我らが女王と共に。
あの彼方へ、玉座を守り続ける偉大なる者が微笑むあの地平の彼方へ。

いつの日にか…その振り上げられたかいなに再び巡り逢うために。

高らかに凱歌をあげて突き進む女王の軍勢が、大きなうねりとなって遥か地平に霞むそのフェノメナに、震えるような幸福を感じる私の心には、もうひとつの光を放つ硬質の宝玉に飾られた剣が、今もそこにある。

私の女王。私のドラゴン。
私を強く、そして脆くもしてくれる諸刃の剣。

未だその高い城壁に囲まれ息を詰めて見つめるばかりの私の心を、その内側から優しく強く、今も支え続けているその人は、やはりまだそこにいるのだ。

 これは現実か?

 それともただの幻想なのか?

時を越えて繰り返すその問いに、応えはない。

動き始めた女王の豪奢な凱旋に漂う一抹の寂寥、おそらくはそれすらも、その痛みすらも、我らに与えられた特別の恩寵。

この微かな胸の痛みごと、もろとも抱きしめて大いなる行進はあまかけて進む。

女王の御世よ永遠なれと、ただ永遠なれと、祈る人々の限りない想いを乗せて。

  ☆   ☆

2012年6月30日クイーン+アダム・ランバート キエフ公演
http://yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/2012queen-a1dc.html

2012年7月3日クイーン+アダム・ランバート モスクワ公演
http://yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/2012queen-3584.html

2012年7月7日クイーン+アダム・ランバート ヴロツワフ公演
http://yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/2012queen-f95b.html

2012年7月11日クイーン+アダム・ランバート ロンドン公演1日目
http://yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/2012queen711-e9.html

2012年7月12日クイーン+アダム・ランバート ロンドン公演2日目
http://yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/2012queen712-56.html

2012年7月14日クイーン+アダム・ランバート ロンドン公演3日目
http://yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/2012queen714-5e.html

クイーン+アダム・ランバート ロンドン公演パンフレット
http://yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-ca5e.html


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