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2013年8月10日 (土)

その、時代。

こちらの記事でも書いたように、73年にレコードデビューしたクイーンはモット・ザ・フープルのオープニングアクトとして73年のUKツアー、並びに74年のUSツアーに同行したわけですが、そのモット・ザ・フープルのキャリアを振り返る限定本が出版されるようです。

http://amass.jp/25924

メンバー提供のプライベートな写真と1974年USツアーの初出映像がDVDで付いているとのことで、あらもしかして若き日のクイーンもどっかに顔出してるかしら?という、極めて不純な動機で元記事を見て見ますと。

https://www.concertlive.co.uk/books/mth/

おお、右下から二番目の写真の右端にちょろっと「QUEEN」さんたちが。

Mth_lrg_07

まさかこれだけのために購入したりはしませんが(それにこういう限定商品は、本当にモット・ザ・フープルを愛している、ファンの手にこそあるべきですものね)、モット・ザ・フープルとクイーン、というと、なんだかあの時代、70年代前半の空気、グラムロックの残り火がまだ燃えていて、でもはかなく揺らめいているような、そしてその炎の中からクイーンが大きく天へと羽ばたこうとしているような、そういうまだ危うい「予兆」のようなものがあった時代のことを、ふっと思い出させてくれます。

(もちろん、「オペラ座の夜」はまだこの世に存在していません)

デビューしたてのクイーンは、おそらくはそのモットとの関係もあって、一部で遅れて来たグラムロックの残党、のような批評をされていて、クイーン自身はそれに反発というか、「グラムじゃねぇよ」的見解でしたが、実際問題として、確かに初期のクイーンはグラム的な「売り方」をしていた部分があったのは、否定できないんじゃないかと思います。

…いやだってグラマラスだったもん、某ボーカルの人とか。

Freddie69

最初期にフレディが胸毛を剃ってたのだって、まあ、マネージメント側の意向かもしれませんが「中性的な」グラムロックの路線で売り出そうとしたからだろうと凛々さんはニラんでます。ディヴィッド・ボウイやマーク・ボランに胸毛はないからね(笑)。

あの当時、UKロックにはグラムロックとハードロックとプログレッシブロックの三つ巴的な流れがありましたけど、初期クイーンは、その三つの要素を物凄い意欲でアルバムにこれでもかともれなく盛り込んでいたように思います。「盛りすぎ」はクイーンの芸風です。

「やろうと思えばなんでもできる」、良く言えば音楽的に器用で幅が広い、悪く言えば節操のない、後々まで受け継がれるクイーンの音楽性は、この最初の段階から確かに存在していたことになります。

…まあ、まさかその後クイーンが「ああなる」

Newsoftheworld

とは誰も…本人たちさえも思っていなかったとは思うんですが、結果クイーンは生き残り、ビッグバンド、スタジアムロックの帝王と呼ばれるまでになりました。

その威風堂々とした、押しも押されぬ優雅な王者然としたクイーンを心から愛する一方で、モットの前座をしていた頃の、まだどう転ぶか、風がどっちに向かって吹くか判らない、繊細な危うさをはらんでいた生意気な若造のクイーンを、心の奥底で今も密かに愛し続けている人も、きっと少なくないことでしょう。

それはおそらく、自分はなんでもできる、なんにでもなれると信じていた頃の、その人自身の若くて向こう見ずで傷つきやすく危うい時代の映し身であるかのように。


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