カテゴリー「ニュース」の47件の記事

2010年6月16日 (水)

宇宙のアニミズム

たとえば「新スタートレック」のアンドロイド・ディタ少佐とか、「ナイトライダー」のキットとか、人工知能が人間以上に人間を信じてケナゲに頑張っちゃったりするお話にはことのほか弱いタイプである。

そんなヤツであるからして、ここ数日の間に私の「琴線直撃話」がひとつ増えたのも無理からぬことなのであった。そう、小惑星探査機「はやぶさ」。

命なき「物」にも感情移入するのは日本人の特性らしい。

元々アニミズム(精霊信仰)の国。生きとし生けるものすべてに神が宿っている、いや生けるものどころか、生きてない「物」も年月を経ると魂が宿る(これを「九十九神(つくもがみ)」といいます)と考えられている国。

最先端を行く科学者にしてもそんなジャパニーズ・スピリッツはどうやら変わらないらしく、私を泣かせたのは「はやぶさ」帰還の際のエピソード。

「はやぶさ」本体は大気圏突入時に摩擦熱で燃え尽きることが、判っている。地上に戻って来れるのは、カプセルだけ。

そこで管制室では7年の旅を終えて地球に戻って来た「はやぶさ」に、最後にせめて一目、地球を見せてあげよう、と機体を反転させカメラを地球に向けて(すでに姿勢制御用のエンジンはすべて故障してしまっているので2時間がかりの反転だった)、最後の写真を撮らせた。
データ送信の途中で「はやぶさ」からの通信が途絶えたため、写真の下が欠けている。そして「はやぶさ」は燃え尽きた。

7年間、ひとりぼっちで宇宙を飛び続けた満身創痍の「はやぶさ」が、最後に見た地球。燃え尽きる直前に、最後に見た、ふるさと。

Hayabusa

…だめだ、泣く。
よもやJAXA(ジャクサ)に泣かされることになるとは思ってもいなかった。

もしも探査機はやぶさの話をハリウッドで映画化するとしたら、たぶん「アポロ13」みたいな、様々な困難、次々と襲い来るトラブルを、知恵と不屈の精神力で乗り越えた管制官の、「人類の科学と英知の勝利」のドラマになるだろう。

しかし、もしも日本で映画化したら…たぶん「ハチ公物語」になる。

どっちがいいとか悪いとかではなく、これはもう、感性、というより宗教観の違いなのだと思う。
そしてバリバリ日本人の私は、はやぶさを「もはや息子のようなもの」と言ったプロジェクト責任者の教授に、やはりうんうんとうなずいてしまうのである。


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2010年6月 6日 (日)

イリーナ・スルツカヤ

彼女は幼い頃、体の弱い子どもだった。
医者は、母親に「よく遊ばせ運動させるように」と勧めた。それで、彼女はフィギアスケートを始めた。

1995年に世界ジュニア選手権で優勝。以来世界のトップクラスを走り続ける。
2002年、ソルトレイクシティオリンピックで銀メダルとなるも、判定がアメリカ人選手に有利ではないかとロシアが正式に抗議文書を提出。
判定を受け入れロシアに帰国した彼女に、ファンから純金製の金メダルが贈られた。
「あなたは私たちのチャンピオンだよ」と。

2003年、自己免疫疾患であるアレルギー性肉芽腫性血管炎を発症。
初めはなんの病気かも判らず、ただ日に日に悪化して行く全身の痛みにスケートはおろか満足に立って歩くことすらできなくなった。
気管支炎、次いで心臓障害を併発。復帰は絶望的と思われた。

スケートが出来なくなって、彼女は気がついた。

「私はフィギアスケートを愛している」

彼女の挑戦が始まった。
全身がはれ上がり、触れられるだけで痛い。炎症を抑える薬を飲むが、副作用でめまいが酷くまっすぐに歩くことも出来ない。

それでも彼女は黙々と滑る。歩くことも困難な状態からオリンピックレベルの技術を回復するのに、どれほどの努力を重ねたことか。どれほど歯を食いしばり、体中の激痛に耐えたことか。

2004年から05年のシーズンに、彼女は奇跡の復活を果たす。
グランプリシリーズ中国杯、ロシア杯、グランプリファイナル、ヨーロッパ選手権、世界選手権において、いずれも圧倒的な強さで優勝。
翌2006年にはヨーロッパ選手権で7度目の優勝を果たし、同大会の史上最多優勝記録を更新した。

 

  私はこの病気を持つひとりにすぎません。
  主治医によれば、多くの人がこの病気にかかっているそうです。

  私は病気と闘うみなさんに「出来る」ということを見せたい。
  やろうと思えばなんでも出来ることを、証明したい。
  これは魔法なんかじゃありません。
  大事なのは、自分を信じること。

  信じてください。それは可能なのです。あなたはなんでも出来るのです。
  私はその良い見本になったと思っています。

                                 イリーナ・スルツカヤ

 

●2005年世界選手権フリー・プログラム


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2010年6月 5日 (土)

クイーンとも浅からぬ縁だし。

数日前に、突然「レディー・ガガが膠原病?」というニュースがネットに流れて驚いた。元記事は日刊ゲンダイ2010年6月2日掲載の記事のようだが、要約すると

1)私(ガガ)は叔母のジョアンに似ている
2)ジョアンは全身性エリテマトーデスで亡くなった
3)自分も念のため膠原病の検査を受けた

と、本人がインタビューで語ったらしい。さらに、

4)今現在、そのような症状は出ていない。健康管理に気をつけるだけ

と、別なところで言っているようです。
検査結果自体は公表していないようで、ゲンダイの記事の最後は「(ガガは)病気なのか、検査結果は?」という文で締められています。

↓参考。ニュース記事はそのうち消えるかもしれないけど。

http://news.www.infoseek.co.jp/search/story/03gendainet000114865/%25C1%25E1%25B0%25F0%25C5%25C4/

私としてはいろいろと思うところはあるんだけど、ぼちぼちと思いつくままに並べてみようかな。

まず基礎知識のおさらい。

「膠原病」というのは自己免疫が自分自身を異物と認識して攻撃してしまう、いわゆる自己免疫疾患の内、症状が全身に現われるものの、総称です。

症状が全身ではなく、身体の一部、たとえば内臓だけとか、皮膚だけとか、一部に出るタイプの自己免疫疾患もありますが(マイケル・ジャクソンの尋常性白斑や、トリノオリンピック女子フィギアスケート銅メダリストのイリーナ・スルツカヤのアレルギー性肉芽腫性血管炎はこれ)、これは膠原病とはいいません。

で、とりあえず、記事の最後の一文に軽く違和感。

多くの方々にはピンと来ないかもしれないんですが、膠原病は「かかる」「治る」というタイプの病気とは、ちょーーーっとニュアンスが違うんですよねぇ。

んー、なんて言ったら判りやすいだろ、つまり、膠原病の「症状が出やすい体質」というのがなぜかあって、そこにストレスやらホルモンバランスやら過労やら、いろんな要素がからみあって発症する、人もいる、ということなんです(直接的な原因や、そもそもなぜ自己免疫が自分を攻撃する抗体を出すのかが現代医学ではまだ解明されていないので、これも経験則でしかないのですけどね)。

従って、検査といっても「膠原病の症状が出やすい体質かどうか」を調べることは、まあ出来るんですが、その結果が膠原病値だったからといって、即、膠原病です、膠原病にかかりました、というわけではないんです。

(そして逆に、血液検査で抗体が出ていないにも関わらず、膠原病の症状が出る場合も、なぜかあります)

目安となる指針のようなものがあって、複数の(ひとつではなく)特徴的な症状が、3ヶ月以上継続して出ていること、が、まず診断の大前提となります。

ガガさんの場合、仮に「膠原病の症状が出やすい体質」であったとしても、症状はない、というのが本当であれば、膠原病です、とは言いません。
だから「健康管理に気をつけるだけ」というのは「ですよね」という感じで納得できます。

…まあ、普通はなんらかの症状が出てから「なんだろう」と思って病院に検査に行く人が大半であって、この場合のガガさんみたいに、症状が出ていない状態で検査する、というのが珍しいですよね。
だから仮に、「膠原病の症状が出やすい体質」であったとしても、症状が出なければそれは判らないわけで、出ないまま、天寿をまっとうされる方だってあるんですよね、もちろん。

なにより思うのはこういう芸能記事の場合、さも心配しているような論調で、その裏側に「有名人が難病だったら話題になる、面白い」という、煽る気持ちが見えて、正しい知識を広めて啓蒙しよう、という、本来マスコミが持つ使命という意識に欠けることが一番気持ち悪いです。…ま、ゲンダイだからしょうがないか、とは思いますけど。

あ、書き忘れ。

膠原病は、遺伝的要素は低いとされています。
現に、ウチの一族郎党の中で膠原病なのは私だけですしね。

難病ではあっても決して珍しい病気、というわけではないんですが、ほんと、まだまだ解明されていないんですよ。
研究者さんたち頑張ってーーー!ガガ姐さんは疲れないように体を冷やさないように、ストレス溜めないように気をつけてーーー!と全力で祈る日々でございます。


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2009年11月28日 (土)

正しい11月24日の過ごし方

今年も心穏やかに、静かに11月24日を過ごすことが出来ました。感謝。

仕事帰りにフレディのために黄色い薔薇を買って(本当は水仙が良かったんだけど、この時期だと難しい)、本棚の所に飾ってある、王子様時代のフレディとヒゲフレディが両方写っている写真を見ながら、「バルセロナ」をはじめとして好きなアルバムを数枚ノンストップで聴いて過ごしました。

私にしては珍しく、今年はめそめそ泣かなかったんですよ。
なんとなく、理由はこのブログじゃないかな、と思うんです。

ここ3ヶ月くらい、大きく振りかぶったあげくの大暴投で楽しくフレディのことを書けたこと、それに共感して、喜んでくださった方があったこと。そんなことが、私の心を暖かく、そして強くしてくれたのだと思います。ありがとうございます。

うん、なんだかね、凄いほのぼのとした気持ちでフレディの命日を過ごすことが出来ました。
フレディ、ありがとう。みなさんもありがとう。また1年頑張るぜい!

さて。

このブログにおいてはなぜか数少ない(笑)フレディファン、クイーンファンのみなさん!フレディの命日が過ぎたからといって気を抜いてはいけませんよ!

12月1日は「世界エイズデー」です!

東京では今日28日夜、「RED RIBBON LIVE 2009」が開催されます。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002b3i.html
 
 
エイズは何も、特別な人たちの特別な病気ではありません。
日本でも、若い層を中心に未だじわじわと感染者の数を増やしています。それは私やあなたと同じ、日々を営むどこにでもいる人たちです。
そして私やあなた自身だって、無関係ではありません。

今はフレディの時代と違って良い薬もどんどん開発されて、感染しても発症を抑える効果が格段に上がりました。ちょっとしたことを注意すれば、なんら変わりなく仕事も出来るし生活も出来ます。

私たちからフレディを奪ったこの憎い病を打ち倒すまで、あとちょっとです。
もうあんな涙を誰にも流させないために、エイズに対する正しい知識を持ちましょう。セイフセックスを推進しましょう。

これは、「どこか知らない世界のお話」ではありません。セックスが生物の営みから切り離せないものである以上、すぐそばにある「日常」です。

特別なことなんか出来なくても、声高に啓蒙活動なんかしなくても、まず、ひとりひとりがそういう意識を持つこと。「自分のこと」として考えること。それが、大事なんじゃないかな。
うん、私はそう思っています。


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2009年10月19日 (月)

信じられない初歩的なミス

--------ニュース記事引用ここから--------

【ニューヨーク10月13日AFP=時事】急死した米人気歌手マイケル・ジャクソンさんの新曲「ThisIsIt」が12日、インターネットで世界同時解禁されたが、この曲に関してシンガー・ソングライターのポール・アンカさんが自分との共作であり、かつて別の歌手が歌っていると明らかにした。
 「マイ・ウェイ」の作詞などで知られるアンカさんは芸能サイト、TMZ.comで流れたビデオメッセージで、問題の曲は1983年に自分とマイケルさんが一緒に作ったもので、マイケルさんが自分のスタジオからオリジナルのテープを勝手に持ち出したと述べている。また、この曲は18年前に両者の共作として「INeverHeard」の題名でプエルトリコ人歌手が歌い、シングル盤が発売されたという。
 アンカさんは、マイケルさんの新曲として解禁された時点で共作者である自身の名前がどこにも出ていなかったとして、著作権料をめぐる訴訟も辞さないと憤慨していた。しかしその後、制作側と新曲の利益を折半することで折り合ったと述べた。
 ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は、「ThisIsIt」は、アンカさんがレコーディングしていたデュエットのアルバムのためにマイケルさんがピアノとボーカルを担当したテープで、アンカさんのスタジオに残っていたものに基づいて作られたと報じている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091014-00000065-jij-ent

--------ニュース記事引用ここまで--------

時事通信の記事はこちら。

http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%de%a5%a4%a5%b1%a5%eb%a1%a6%a5%b8%a5%e3%a5%af%a5%bd%a5%f3&k=200910/2009101400042

もしも、これがフレディの「There must be more to life than this 」だったら、と置き換えて考えてみた。怒りがこみ上げた。
ひとつだけはっきり言えるのは、

マイケルってほんっっっとにスタッフに恵まれてないんだな!(怒)

ということである。
以前、「フレディとマイケル・オマケ」のコメント欄で10月6日に書いたものを引用します。

   ☆     ☆

故人の未発表音源の場合、「今現在誰が法的に権利を持っているか」が問題ですよね。
楽曲自体の権利と歌唱(音源)の権利も違うでしょうし。

クイーンにしてもマイケルにしても、あのレベルまで行くともう、それ自体がひとつの「産業」なので、あまりにも大勢の人が関わり過ぎていて誰かひとりふたりの意思ではどうにもならない部分、というのもきっとあると思うんですよね。
ましてや本人が「GO」を出せない状態では。

   ☆     ☆

私のようなズブの素人にも判ることが、なんで音楽業界の渦中にいるマイケルのスタッフに判らないのかさっぱり判らない。
マイケルが80年代初頭にいろんな人と積極的にコラボしていたのは周知の事実なのだから、権利問題は発売を決める前に明確にクリアしておくべき一番のポイントでしょう?

このニュースに関して、ポール・アンカに対して「金銭欲云々」の批判をするコメントもあったけど、それはまったくのお門違い。
ポール・アンカがどれだけ長期に渡り音楽業界に貢献して来た重鎮かを尊重もせず、「お金目当てだろう」とか、無知、無礼にもほどがある。

ポールが怒ったのは、アーティストとしての誇りの問題です。お金で代えられることではない。「誇り」のない人には判らないかもしれませんけどね!

最初にきちんとポールに筋を通してクレジットを出していれば、彼だって快くオーケー出してくれたはず。利益云々なんていう、ヤボなことだって言わなかったかもしれない。

目先の利益(またはイベント性)に逸って、押さえるべきところをきちんと押さえることが出来ない無能なスタッフが、結果的にマイケルの名誉に泥を塗る。何度も繰り返される愚行。ああ、腹立たしい。

うろ覚えなんですが、以前、ボンジョビのジョン・ボンジョビが、日本のことを絶賛していて、いわく、

「アメリカにいると、金の匂いを嗅ぎつけた見ず知らずのヤツらが、必要もないサービスを売りつけようと群がって来る。日本では、そんなことがまったくないんだ!」

(うろ覚えなので文言は違っているかもしれませんが、趣旨はだいたいこんなこと。もちろん、ジョンは日本をちょっと買いかぶっている。同じことは日本にだってある。小室哲哉氏の件など見れば明らか。)

冒頭のマイケルの記事を読んで、なぜかすぐにこのジョンの言葉を思い出した。
ああ、きっとそうなんだろう。マイケルの名誉に、マイケルの偉業に、マイケルの名前に、「今なら儲かる!」とあさましく群がってるゴキブリどもが、きっとたくさんいるんだろう。

フレディの時も、まあ似たようなことはなかったとは言わないけど、幸い、たぶんクイーンはマネージメントがしっかりしてるんだろう。クイーンプロダクションの他に、確かフレディ個人のマネージメント会社もあったはずだし。

よく、クイーンは商業ロックであって、体制への反抗としての、精神的なロックの魂からはかけ離れている、あれはロックじゃない、みたいな批判があるんですが(まあ、言いたいことは判らないでもないので反論はしないんですが、肯定もしません。でもそれはまた別の話なのでまたいつか)、マネージメントがしっかりしている、金儲けするにしてもやり方がスマートである、という点において、「アーティストを守る」という観点からすればマネージメントの明快なシステム化は望ましい方向性だと、私は思います。

…だって個人の力だけでどうこう出来ることじゃないもの、あのレベルまで行くと。
「家族が結束して」とか言って済むような段階じゃないです。マイケルを守りたいなら、マイケルの関係者はきちんとした第三者的な視点を有したマネージメント機構を設立するべきなんじゃないでしょうか。

(もっと言いたいことがいっぱいあって、下書きですんごい長文書いたんですが、だいぶ削りました。怒ってると文章が長くなるのは凛々さんのいつもの癖です、すいません)


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2009年3月13日 (金)

国民にとっての損得

医薬品のネット販売規制などについて議論する検討会の第2回会合
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/03/12/048/

 例の「医薬品のネット販売規制」についての検討会が12日に開催されたようです。
 上記の、検討会の模様の記事の中で私が注目した一文。

「一部の業界団体が、政党などに政治献金を行っている」

「一部の業界団体が、政党などに政治献金を行っている」

「一部の業界団体が、政党などに政治献金を行っている」

 ・・・あ、やっぱりね。

 前々から「この規制って誰がトクするんだろう?」と思ってたんですよ。

 だって、基本的に日本の政治家は腰が重いのです。既成のものを何か変える、というのはなるべくならやりたくない人たちなんです。なぜかというと、「自分が」責任をとりたくないから。面倒なことはなるべく自分の後の代の人にまわしてしまいたい。

 そういう体質の政府が大急ぎで法律とか省令とかを改訂する時は、だから誰かの利権がらみの場合のみです。それは過去の政治を見たって明らか。

 忘れられないのは、ピルとバイアグラ。

 低容量ピルは、認可の要望書が出されたのが1985~86年。実際に認可されたのが1998年。ずるずるだらだらと実に10年以上掛かっているのに、バイアグラは5カ月という笑っちゃうぐらい超スピードで認可された。

 自分がトクすることは速攻で。自分に関係ないことは先延ばし。
 それが日本の政治家の体質です。だから、今回も「きっと誰かが見えないとこでトクしようとしてるんだろうな」と冷ややかに考えていたのですが、そこを突っ込んだ三木谷さんは、さすがです。伊達にフォーブスの長者番付には載ってません。

 いやもちろん、三木谷さんだって「このままだと自分が損をするから」頑張っているんだろうとは思うんですよ。だからそれはお互い様なんですが、問題は、

どっちが国民にとってトクか

じゃないですか。それを考えるのが国政でしょ。

 個人的には三木谷さんってあんまり好きじゃないんだけど、とりあえずそっち側の方が国民(つまり私)にはトクなような気がするので今んとこそっちに乗っかって書いてます。

 少なくとも、お金もらって、くれた人の都合のいいように規則を変える、っていうのはどう考えても正義じゃない。自分で稼ぐ自分の儲けを気にする三木谷さんの方が、まだ真っ当ってもんです。


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2009年2月28日 (土)

薬事法改正の個人的疑問点

 今年の6月から、医薬品の約67%がネット通販など通信販売で購入出来なくなる薬事法の省令が公示されました。

http://event.rakuten.co.jp/medicine/net_signature/

 「医薬品がネット通販出来なくなる」件についてご意見を、というテーマがあったので参加します。

 私が桝添さんの会見とかをTVで見ていてあれ?と思ったこと。

http://www.mhlw.go.jp/kaiken/daijin/2009/02/k0206.html

 ↑こちらに閣議後記者会見(いわゆる「ぶらさがり」)の概要があるのですが、この中で桝添さんが、

ネットで大量の睡眠薬を購入して自殺未遂を図るとか、実際そういうケースがある

と発言してるんですね。

 でもこれっておかしいんです。だって、睡眠薬は

現行の薬事法でもネット販売できない

薬のはずなんです。つまり、もし本当に「ネットで大量の睡眠薬を購入」した人がいたとしたら、それは元々薬事法違反してるんです。今回の法改正とは関係なく。

 誤解してる人もあるかと思うのですが、現行の薬事法でも「第一類(リスク区分の高い薬)」はネット販売できません。もし販売しているお店があったとしたら、それは元々が違法店です。

 現行の薬事法に違反してるお店は、6月に法改正したってやっぱり違反するでしょ。ということは、「ネットで大量の睡眠薬を購入して自殺未遂」というような事例を防ぎたいがための法改正だとしたら抑止力が低い、ということです。

 結果的に、今度の法改正は、真面目に現行法を守って薬を販売してるお店とネット販売に頼っている生活弱者が苦しむだけのものだと思います。今違反してる店は、法改正したって違反するでしょうからね。

 対面販売でないと安全が守れない、とありますが、ドラッグストアで薬を対面で売っているのはアルバイト店員だったりしますよね。全員が薬剤師じゃないですよね。それで守れる安全って、どの程度のものでしょうね?

 もうひとつ疑問。

 今回の法改正は主に「薬剤師会」が改正推進派みたいなんですが、現行のネット販売の薬屋さんにもちゃんと薬剤師はいるはずなんですよね。薬剤師がいないネット販売店は、現行法でも薬を販売できませんし、「薬事法に基づく表示(いわゆる用法用量)」を表示することは現行法でも義務です。

 報道など見ると、あたかも「無差別に売りたい人が薬を売っている」みたいな印象を受けますけど(ミスリード)、現行法でも薬局や薬種商の許可がないお店はネット販売できないんです。

 ネット販売店で管理薬剤師をやっている薬剤師さんは、6月の法改正で失業しちゃいますねー。まあ、薬剤師の資格を持っている人が転職に困るということはないでしょうけど。

 私の考えをまとめると、現行の薬事法を全員が守ってさえいればこれ以上の規制は不要、ということです。
 規制を増やすよりも、先にすることあると思うんですよねー。

本当のキレイはからだの中から

おなかすっきり!健康美人!

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2009年1月22日 (木)

敬称略。

※今回の記事は、テーマ上、人名がいくつか出て来ますが全部まとめて「敬称略」とさせていただきます。だからといって別に敬意を抱いていないというワケではございませんわよ。

 ニュースとか見ていて不思議に思ったんですが。

 なぜ、盧武鉉は「ノ ムヒョン」で、胡錦濤は「こ きんとう」なのか。

 そういえば、金大中は昔は「キム デジュン」じゃなくて「きん だいちゅう」と読まれていたっけな。あれ?でも「金大中事件」は、今でも「きんだいちゅうじけん」と言いますっけ?すると1973年当時は日本語音読みにするのが慣例だったのが、その後韓国語読みに準ずることに変わった、ってことだよね?

 まあ、出来るだけ現地の読みに近い音で読む方がいいだろうな、っていうのは判るんだけど、じゃあどうして中国は今でも日本語音読みなんだろう。

 なんか、記憶の片隅に「中国の人名が日本語読みなのは、中国からの要望」ってどこかで聞いたような気がするんだけど、どこでだったか、またそれが正確かどうか、覚えてない。で、ネットでいろいろ検索してみました。

 なんでも、日本と中国の間には「相互主義」が働いていて、日本のニュースで胡錦濤が「こ きんとう」と読まれるように、中国では麻生太郎は「マーションタイロン」と読まれているそうです。

 現地発音「風」の表記を片仮名でしても、しょせん、正しい発音ではないわけです。そしてそれは、中国側からしても同じこと。

 また、中国語の読み方は地方によって全然違う(胡錦濤は北京語で「フーチンタオ」、広東語で「ウーカムトウ」)ので、「読み」よりも「字」そのものを尊重する、とも聞きました。これは漢字という、表意文字(表音文字ではなく)を使っているお国柄なのでしょう。

 だったら「どうせ正確な音にならないのはお互い様なんだから、どっちもお互いの国の読み方でいーじゃん」、っていうのが「相互主義」。漢字という、共通の表意文字を使っている同士だからこそ成り立つ協定、と言えるかも。

 一方、韓国の方は、人名は韓国語読みにしてください、と韓国政府から要請があったそうです。

 近年の韓国は「漢字離れ」が進んでいてハングル(表音文字)表記が一般的になっているので、名前に漢字を当てない人もいて(例:「太王四神記」に出てた俳優のイ・フィリップ)、そういう人の名前は当然ハングルからの「音」をカタカナにして読むわけで、ひとつのニュースの中にハングル読みの名前と漢字(の日本語音読み)の名前が混在するのは不便だし変なので、今は「音」に統一しているらしいです。
 同じ理由で、韓国では麻生太郎は「アソータロー」と読まれます。

 なお、ネットで見ていて一部、「日本の植民地時代のことがあるから、日本語音読みにことさら反発があるのだ」というようなうがった意見もありましたが、前記の、「表音文字と表意文字の混在の問題」という理由の方が、現実的だと私は思いました。

 …だって漢字じゃない名前を漢字読みにはどうしたって出来ないもん。

 こういう問題はアジア圏だけなのかな、と思ったらそんなこともなくて、フランス人のジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard は、英語圏では「ジーン=ルーク・ゴダード」と呼ばれているらしいです。

 ということはつまり、私の好きな「新スタートレック」のピカード艦長も、アメリカではジャン=リュックではなくジーン=ルーク・ピカードです。…違う人のようだ…


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2009年1月 9日 (金)

金ピカでなぁにが悪い!

 ところで最近、街中で霊柩車を見かけないと思いませんか。

 あ、いや、首都圏に限っての話だけど。自分の身近ではあまり見なくなったなぁ、などと、思っていたら以前こんなニュースを見つけました。

「金ぴか霊柩車イヤ 火葬場締め出し150カ所」

 まあようするに、あのきんきらきんのお宮背負った、いわゆる「宮型霊柩車」の乗り入れを禁止する火葬場が増えた、という記事です。「火葬場周辺住民の感情に配慮」と、「派手な葬送を敬遠する最近の傾向」の2点が理由のようです。

 んが。その記事を読んで、私は腑に落ちなかった。

 だってお寺も仏像も、元々金ぴかじゃん。由緒あるお寺は建造から何百年も経って色彩がいい具合にあせてるから渋く見えるけど、出来たてのお寺や仏像って、極彩色のきんきらきんよ。そういう宗教なのよ。
 「派手な葬送を敬遠」ったって、その行く先の西方浄土には黄金のパゴダがそびえ立っているのよ!

 そういう宗教観の上に生まれた「宮型霊柩車」なのに、ただ「派手な(下品な)霊柩車」っていうイメージなのかしら。知らないって恐ろしいわね。文化の崩壊だわね。

 と、ここまで書いて気が付いた。そうか、都市部ではそもそもお寺でお葬式をする人が少なくなったのか。お寺が生活に密着してないのか。「お寺のご本尊は金ぴか」なのを身近に感じない人が増えたってことなのか。

 …まあ、昔は居住区から離れたところにあった火葬場が、今は街中にあるのが「出入り禁止」の一番大きな原因なんだろうけどね。

 でもやっぱり私にはその「金ぴかを敬遠」する感覚はわからない。

 金ぴかの極楽浄土の出先機関の金ぴかのお寺の、そのまた出先機関の霊柩車が金ぴかなのは当たり前ではありませんか。何の不思議があろうぞ。
 私が死んだら、ぜひあのきんきらきんの宮型霊柩車に乗せていただきたいです、と強く強く主張。…って、誰に主張しとるんだ。

※なお蛇足ですが、関東ではお葬式→火葬場ですが、ウチの地元(宮城)では火葬場→お葬式です。つまり葬式はお骨で行われます。上京したばかりの頃、初めてこっちでお葬式に参列して、横たわる棺にそりゃもう、驚いたさ。

※さらに追記。検索したら、「全国霊柩自動車協会」のサイトを発見!
http://www.09net.jp/top.html

 「無償(無料)でのご遺体搬送行為は違法です。」ええええ!!そ、そうなのか!奥深いぞ霊柩車。


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2006年10月27日 (金)

私も「指」をもらったことがある

切り取った薬指に結婚指輪をつけて別れた妻に……
[世界びっくりニュース Excite]

[ウィーン 25日 ロイター] ウィーンに住む男性が、泥沼の離婚劇のあと、薬指を切り落とし、その指に結婚指輪をはめて、別れた妻に送りつけたそうだ。オーストリアのAPA通信が26日報じた。

危険な嫌がらせと暴行の容疑で起訴された男は、予審で指を切り落としたことは後悔していないし、自分の意志で再接合しないことを選んだと語った。

男は「これは自由になるための行為だったのです」と語った。男は、指をなくしたことは後悔していないし、なくても上手くやっていける、と語った。もう2度と結婚はしないそうだ。


 このニュースを読んで思い出したんですが、実は私も指をもらったことがあります。…と言っても、ホンモノじゃないんですが。

 むかーし昔、特殊メイク系のメイクアップアーティストとおつきあいしてたことがあって、その人が特殊メイクの練習で、即乾性のゴムみたいなもの(よく知らない)で自分の指の型を取ってそこにウレタンだかなんだか(よく知らない)を流し込んでシワから毛穴から細部までそっくりの「指」を作って、丁寧に彩色までしてなぜかそれを私にくれました。

 いやあの、もらっても困るんだけど。

 まあ、その時は仮にも好きな男性からもらったものだし、捨てるのも忍びないしで、「ジョークグッズ」としてしばらくガラスのコップの中に立てて、訪れる女友達を絶叫させて遊んでたんだけど、さすがに彼が忘れた頃にこっそりと捨てました。

 捨てるのは捨てるで、これがまた神経使ったんだけどね、外から見えないように。だってビニール袋から切断された指が…とか…想像するだけでナンギな話でしょ?

 さらに、実はこの話にはオチがあって、彼は本当は「指」ではなく自分の「ペ○ス(エレクト状態)」を作りたかったらしい!そして実際、「その作業」をしたらしい!

 ところが、エロ本やビデオを用意してちゃんと「備えた」にも関わらず、ゴムだかなんだかが乾くまでの時間、自分のブツを大きいままにさせておくことが出来なくて断念した、と、本人が真顔で告白しやがりました。

 …半年で別れた。


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