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2009年8月31日 (月)

強い人

 たまに言われることがあるのですよね。

「私は凛々ねーさんみたいに強くないから」

 それは賞賛な時もあるし、ちょっと皮肉?な時もあります。…あのー、別に私も「強い」わけじゃないんですけどー。こう見えて(どう見えるっていうんだ)へなちょこなんですけどー。

 私、「(心が)強い人」には2種類いると思うんですよ。

 その1、本当に強靭な精神力を持っていて、何をされても言われても揺るがない人。これは本当に強い人。
 そしてその2、割とへなちょこでヘコんだり傷付いたりはするんだけど、なにくそと踏ん張って立ち上がる力がある人。

 つまり判りやすく言うと、「怪我をしない人」と「怪我の治りが早い人」ね。

 どちらかといえば、私は後者なんですよ。というか、ほとんどの「強い」と言われる人は後者だと思う。

 一応、凄いヘコみます。うんうん考え込んだりします。でもそのうち、悩んでる時間がもったいなくなります。人生は短い!砂時計の砂はこうしている間にもどんどん落ちている。ヘコんでる場合じゃない!とにかく前に進もう!

 普通、人間って「自分が死ぬこと」は考えないじゃないですか、実感として。考えたくない、のかもしれなけど。
 でも私は免疫系の持病があって、この病気の人の平均寿命は日本人の平均寿命よりも明らかに短いんです。ちゃんと厚労省だか難病センターだかのデータが出ていて、20年近く短い。
 もちろんそれはあくまで「平均」なので、それより長い人もいれば、短い人もいます。自分がどっちかは誰にも判らない。

 でも、健康な人よりも「自分が死ぬこと」を実感として考える土壌があるんですよ、私の中に。でもって、そう考えるとクヨクヨしてる時間が惜しくなるんです。「強くあろう」と思うんですよ。だって自分が死ぬ時は、「ああ、楽しかった!」と笑って逝きたいじゃないですか。

 私がこういう考え方になったのは、フレディ・マーキュリーが亡くなったのが直接のきっかけです。ああ、人は死ぬんだな、って実感した。フレディ自身も自分が長くないことを判ってた。でも痩せ細った体で最後の最後まで、「自分が成すべきこと」に立ち向かっていた。最後まで、ファンに向かって「I still love you 」と言って笑ってた。 ああ、私もそうありたい!そうあらねば。

(↑時系列からいってフレディ最後の映像です。未見の方は、ぜひご覧になってください)

 …してみると、やっぱり私にとってフレディって凄い影響力のある人なんですよね。勝手に一方的にね(笑)

 でもね、傷付かないわけじゃないんです。一応は傷付くんです!

 これを読まれている方で、もしも身の回りに「強い人だなー」と思う人がいるとしたら、その人は「強い人」じゃなくて、「強くあろう」と努力してる人です、たぶん。
 痛そうな顔はしないかもしれないけど、平気そうな顔してるかもしれないけど、ぶつかれば人並みに痛いことは痛いので、たまには手加減したボールも投げてあげてください。


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