フレディ・マーキュリー七変化・前編
昨日の「月一」でちょっと書いた「大和なでしこ七変化」なんですけど、なんか興が乗ったのでさっそくやっちゃいます。
(あ、「SONGS PREMIUM クイーン」の「観られなかった人のために。」は、録画を確認しながらやりますので今しばらくお待ちください…って、あれ?別に待ってない?いやん)
みなさまのご意見をおうかがいしていないので、今回はあくまで凛々さんチョイスの「フレディ・マーキュリー七大衣装」で。
で、ひとつみなさまにお願いしたいのは、
フレディ現役時代には、まだインターネットはない。まだ世界は遠い。
という点を、頭に入れつつお読みいただければ幸いでございます。
●一変化・ホワイトウィング
別名・マーキュリースーツ。
これ以前にも印象的なステージ衣装はもちろんあるのですが、凛々さんが一番にコレを持って来たのには、ワケがあります。
時は1974年。
シングル「キラー・クイーン Killer Queen」の大ヒットにより、日本でのクイーンの認知度が上がった年、数多くのガールがミーツ・クイーンした年です。
ところが当時は現代のようにインターネットなんかありません。
ライブビデオなんか発売されてません。
そして楽曲「キラー・クイーン」には、プロモーションビデオはありません。
というより、当時はまだ
プロモーションビデオという概念そのものがありません。
一般家庭にビデオデッキなんか、まだなかった時代です。
つまり、翌1975年の初来日公演を観ることが出来た幸運なファン以外の、大多数の日本の少年少女が、初めて観た「動くフレディ・マーキュリー」は、このホワイトウィングを着た「ボヘミアン・ラプソディ Bohemian Rhapsody」のPVのフレディだったのです。
…いやもうなんていうか、とにかく「動くクイーン」を観ること自体が物凄いことだった、とご理解いただければ。
レコード会社主催のフイルムコンサートなんて、ファンが押し寄せましたもの(でもって75年のお茶会映像とか武道館ライブの一部とかにきゃーきゃーしたワケです)。
当時のファンにとってこのホワイトウィングは、「突如舞い降りた白い王子様」の象徴だったというわけなんです。
●二変化・キモノ(+紅白短パン)
1976年来日公演。
もしかしたら、日本のファン以外にはさほど重要な位置にはない、かもしれないこの組み合わせ。
でも日本のファンにとっては「クイーンが日本を気に入ってくれた!」「日本のファンに特別なメッセージを送ってくれた!」証しであると同時に、それまでフレディのことを、他のメンバーとはちょっと異質な、エキゾチックで神秘的な王子様、と思っていたイタイケな女学生たち(すいません、臆面もなく凛々さんを含みます)が、
ちょっと待てよ、と。
ひょっとして、ひょっとしてこの人、ちょっと、ちょっと…変?かも…?と、薄々感づき始めた、記念すべきコスチュームでもあります。
…もっと早く気が付いてもよさそうなものです。
そういった意味で(どういった意味だ)、キモノ・ストリップはエポックメイキングな出来事でした。このコスチューム以来、
「…まあ、フレディだからしょうがないよね…」
という、共通認識が生まれたと言っても過言ではありません。
●三変化・ダイヤ柄レオタード
フレディは2~3年という比較的早い周期で脱皮…変態…いや、イメチェンを図るため(参考「フレディのキメ顔」遍歴)、実際のところ、「レオタード時代」には残念ながらクイーンの来日はなかったのですが、にもかかわらずあまりにも、あまりにも強烈な印象を残してしまったがゆえになんとなくヒゲなし時代の代名詞ともなっているレオタード。
ミュージック・ライフ誌上にてうかがい知る、遠く海外でのライブの様子に、音楽的にも「それまでのクイーンの音楽」からの大幅なイメチェンだったアルバム「世界に捧ぐ News Of The World」の仰天内容ともあいまって、
この人、いったいどこに向かってるんだろう…
と、呆然と見守るしかない状況でございました。
だって、「伝説のチャンピオン We Are The Champions」のごとき朗々たる王者の曲を、アシュラ男爵みたいなレオタード着て歌わなきゃならない納得できる理由がどこにあるっていうの!
中でも白黒ダイヤ柄は、凛々さん的には特別な想いがあります。
ダイヤ柄についてはこちらの記事で、全力で擁護…じゃなくて考察しましたので、よろしければお読みになってくださいね。
先日のクイーン展「QUEEN FOREVER」で実際のものを拝むことが出来て、あの、すいません、正直、こっそりと泣きました。許してください。
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